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新型コロナウイルス、死亡者の年齢と共通事項
2020/03/23
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イタリア国立衛生研究所が公表した文書において、新型コロナウイルスに感染し死亡した平均年齢の中央値は80.6歳、感染者の場合は63歳であることが明らかになりました。

イタリア政府は、死亡者の大半は新型コロナウイルスに感染する前、2つあるいは3つの持病を抱えていたことが判明し、中でも高血圧が最も目立ち、続いて心臓疾患や糖尿病など、基礎疾患が重症化リスクの因子として働いたと考えられます。

厚生労働省「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き」でも同様に、高齢者、基礎疾患(心血管疾患、糖尿病、悪性腫瘍、慢性呼吸器疾患など)者が重症化する傾向があると指摘されています。40歳代までは重症化が少なく、50歳代から年齢が高くなるに従い致死率が高くなり(図3)、基礎疾患のある患者では基礎疾患のない患者と比べて明らかに致死率が高いことが分かりました。(図4)。

イタリアの状況を見ても、健康な若い世代は感染によるリスクは低いとされ、感染が確認された場合でもほとんどの症例で重症化していません。自然に治るケースもありますので、健康な若者の皆さん、是非ともそのまま落ち着いて生活をし、「自分自身の健康維持」と、「周囲へ移さないための対策」をしっかりしていきましょう。

出典:
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き」
https://www.mhlw.go.jp/content/000609467.pdf
CNN.co.jp「新型コロナ感染者、発症から死去まで平均「8日間」イタリア調査」
https://www.cnn.co.jp/world/35151165.html
 

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