日本では昔から、新年を迎えると目上の人の所に出向きお祝いの挨拶をする「年始の挨拶回り」という習慣がありました。ところが交際の範囲が広がってゆくにつれ、遠く離れてしまい挨拶を行えない遠方の人には年始の挨拶回りの代わりとして、新年に向けて友達や親戚など新年のあいさつの年賀状を送るようになりました。
年賀状はがきは一般的なはがきとは異なり、印字された切手の下に赤字で「年賀」と書かれていて、郵便ポストに投函すると年末まで郵便局に留め置かれ、元日に配達される仕組みになっています。年賀状は1月1日朝の到着するのがベストですので、元日に届くよう投函しましょう。
年賀状の書き方
①賀詞(新年を祝う言葉)
例「あけましておめでとうございます」
「Happy New Year」 など
②お世話になった感謝のあいさつやお礼
例「昨年は大変お世話になりありがとうございました」
「旧年中は大変お世話になりました」 など
③これからのお付き合いのお願いや相手を思いやる言葉
例「今年もどうぞよろしくお願いいたします」
「新しい年が幸せな一年でありますように」 など
④年号・日付
例「平成**年 元旦」「平成**年 1月1日」
*干支の動物の絵や漢字を書いたり結婚や出産で家族が増えた人は家族の写真を載せたりもします。
近年はメールの普及に伴い、新年の挨拶をメールで済ませるという人も増えていますが、お正月に届く年賀状は日本人として特別な思いがあります。
年越し蕎麦(としこしそば)とは、大晦日(12月31日)に縁起を担いで食べる蕎麦で、歳末の日本の風物詩ともなっている、日本の文化・風習です。
蕎麦(そば)は長く伸ばして細く切って作る食べ物なので、細く長くということから「健康長寿」「家運長命」などの縁起をかついで食べるようになったという説が一般的です。そばは切れやすいことから、旧年の労苦や災厄をきれいに切り捨てて新しい年を迎えることを願ったとする説です。「縁切りそば」「年切りそば」とも言います。
今月のKAIZEN便りでは日本の文化である年越しそばの簡単な作り方を紹介します。
☆作り方
① 水、みりん、めんつゆを鍋に入れて、火をつける。油揚げも入れて5分程度煮ておきます。
② お蕎麦は、袋の表示通り、加熱して丼に盛っておきます。
③ ①から油揚げを取って、そばを盛っている丼に乗せる。鍋に残っている水・みりん・めんつゆにかつおだしを入れ、溶かして、しばらく置いたら火を止めます。
④ ②に③を入れ、かまぼこ、刻みネギ、天かすを乗せて出来上がり。
今年もお疲れ様でした。
年越しそばを召し上がって、また素敵な一年を迎えますように!